春先の不動産市況
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先日の日経新聞に “戸建て供給日本一の某スーパービルダー / 連結最終利益が従来予想の 56%下方修正となり、最終利益も約 86%の減額となった” ショッキングなニュースが発表されました。我々の地元の仲間たちからも「お客様からの問い合わせが昨年秋から少なくなった」「販売状況があまりよくない」などの声をよく耳にしていましたが、人口減少や少子高齢化の影響が如実に表れた形と言えます。今後においての住宅購入については勿論一定の購入層は見込めるものの以前の様な「数や量」よりは「個性や質重視」となっていくのは明らかでしょう。
一方賃貸物件の市場については例年同様堅調な動きを感じております。弊社の賃貸反響数は昨対を大きく超え、この繁忙期も現場はとても忙しい毎日でした。但し前述の通り人口減や少子高齢化の背景は今後も続きますが、オーナー様方は時代の変化をどの様に自身の賃貸経営に活かすべきでしょうか?
初期費用は抑え気味、個性的な物件が注目!
最新入居設備ランキングの上位いくつかは物件設備のマストアイテムとして、最近は「防音設備が整っていてYouTubeができる部屋」「大型犬が飼える部屋」「スカイバルコニーのある賃貸物件」などから「入居者同士のコミュニティがある」「菜園があり使用できる」など、個性的で他物件とは差別化できる部屋が人気があるようです。また各地のオーナー様が空室の部屋を決めたいので、全国的には礼金ゼロ・敷金も1か月またはゼロの物件が多くなってきています。いずれにせよ賃貸の魅力である「ライフスタイルの変化に伴うフレキシブルな住み替え」が最近の特徴と言えると思います。
私どもは不動産売買から賃貸仲介と建物管理を小規模ながらも総合的に扱っている会社でございます。今こそ不動産を一点から考えるのではなく、俯瞰的に尚且つ総合的に捉えていく必要があり、オーナー様や管理会社にとってが必要であると私は感じています。
フロンティアホーム 代表取締役 中川潤